ARCHICADの導入効果
-GRAPHISOFTに掲載されました-
GRAPHISOFTは、建築や建設業界における3Dモデルベースの建築、CAD やBIM ソフト・サービスを提供する会社です。世界初のBIM ソフト であるARCHICADは、建築設計のあり方を変える革新的なソフトウェアとして世界中で利用されており、横松建築設計事務所の核となるソフトでもあります。
『選ばれる』設計事務所になった理由
横松建築設計事務所は現在、15名の所員全員が複数案件を抱え、年間30数件を動かしている状態です。今でこそ、こうやってたくさんの仕事をさせて頂いていますが、ここに到達するまでには紆余曲折がありました。
もっとも大きな打撃は、2005年の耐震偽装問題です。この影響で確認申請が下りず、一気に経営が困難になりました。このままではまずい、と思っていた矢先に、Webで建設分野の3次元CADの記事を読みました。
安くはない投資
今の建築設計に就く前は、製造業界に就いており、そこで3D CADを使っていました。建築分野よりも先に設計3次元化が進んだ製造業界で役立っていた3D CADを導入することは、大きなチャンス。起死回生には、業界に先んじて3D化するくらいの挑戦が必要だろうと確信しました。
当時の私たちには安くはない投資の3D CADでしたが、自在に操れるまで使い込んだ上で、最終的に選んだのがARCHICADです。
ARCHICADを核とした成長サイクル
最初はFAXを送り営業をかけ、ARCHICADを入れたMacBookを担いで回りました。毎日続けるうちにプランを出させてもらえるようになり、仕事に繋がるようになり…。プランも3Dで形を見せながら打ち合わせすることが、大きなインパクトを与えました。さらにこの打ち合わせは顧客にわかりやすく、意見、要望をもらいやすく、その場で修正や代案が可能。圧倒的な的確さとスピードで、ニーズに応えるスタイルを作りあげることができました。
また、自身の操作精度が向上したことで、スタッフに教え所内に普及させていくことができ、さらに生産性の向上、依頼件数増加に繋がったのです。結果として所員は増加し、このサイクルを回し続けることで急速に発展することができたのです。
ARCHICADで超える言葉の壁
現在は、中国企業発注の大型プロジェクトに挑戦しています。ARCHICADによる3DやBIMの作品をふんだんに紹介した当社のWEBサイトを見て頂いたことから繋がったもので、収容数500名規模の幼稚園を建てるという大規模なプロジェクト。ここでも、ARCHICADが大きな役割を果たしています。
3Dで形を見せながら説明できることで、一番大きな問題である『言葉』を超えた打ち合わせをすることができ、プランを理解、納得させることができるのです。
また、ARCHICADのチームワーク機能を利用して、一気に複数のスタッフを投入し、多人数で集中的に作業を行うことで、急な変更や修正のリクエストにも素早く対応しています。